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新聞(文芸)部
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「先ほどは失礼しました。僕たち、腐男子なもので…」
「あ、いえ…大変そうですね」
「いえいえ。腐男子になってよかったと思うことの方が多いですよ。
…和田君もどうかな?今なら僕のおススメアニメの本とか、初心者向けに軽い奴とか貸すよ」
「大丈夫です」
生き生きとはしてるけど、どこか目が死んでいる…不思議だ。
「和田君、突然押しかけて悪いんだけど、僕ら新聞部の取材のオファー受けてくれないかな?」
「えーっとぉ…」
「今時間が無いなら日を改めて…」
時間はいっぱいある。
家帰って勉強して色んなもののお世話して、ドラ○エするくらいには時間がある。…ちなみに最近の平均睡眠時間は3時間だ。
問題なのは、この2人によって完成される記事だ。
会って10分だが、大体わかる。
「(絶対本当のこと書いてくれない!!)悪いんだけど、あんまり注目されるの苦手で…別の人を当たってくれませんか?」
「そんな…」
「三好君、僕は死ぬよ。さよなら」
っちょ、脅し方スゲー極端なんですけど。
「和田君…オファー受けてくれたら佐藤君の臓物をあげます…っ!!!」
「佐藤君の臓物をどうしろと…」
「お願いしますよぉ!!3年の不良の方々に僕ら脅されてて、次の記事は和田君のヌード写真載せないと殺されるんですぅうう!!」
「え、何その脅し!俺も怖い!!何でそんな人に需要があんの?!」
頭を打つ勢いで土下座されても、そんな事聞いたら余計首を縦に振りづらい。
というか3年の不良って…不良って…俺の一番苦手な人種じゃないか…!!!
「受けがモテるのに理由なんてないんですよ。たとえ平凡でも優しさや、男気があれば誰でもハーレムを生み出せるんです」
「土下座されたまま言われても…」
「お願いしますよぉお~~!そうでなくても、和田君のリクエストが文芸、新聞部ともに来てるし、正直他の生徒会の人たちは既に特集しまくったし…」
「あの人たちも餌食になっていたのか…」
「生徒会長書いたときの部誌はBAKAUREでした」
「生徒会長が異常に崇拝されてるのってそれのせいじゃ…」
会長ってばお人よしだし、どうせ「アハハ、すごい美化されちゃったな~」くらいですませたんだろう。
なんつー不憫な人だ。
「あぁ、もうっ、わかりましたぁ~!じゃあ僕たち、3年生の方々にシメられればいいんでしょ?!あ~あ!僕ら一体何されちゃうんだろう!」
「逆切れ?!」
「僕…っ初めては好きな人がよかったのにな…っ」
「~~~~っ」
突然泣き出す佐藤先輩と絶望に打ちひしがれる三好先輩。
なんなの、俺が一体何をしたというの。
「…分かりました。取材受けますから落ち着いてください」
「「!!」」
「やっぱ、和田君もチョロかっ「何でもないよ~!じゃあ取材の準備するんでちょっと待ってね!」
「…」
俺が生徒会長になったら新聞部廃部にしよう。
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