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不良とエンジョイ
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紅谷side
「(和田の奴、呑気な顔してたけど生徒会に入ってるんだからもっと人気者だって自覚しろよな、あの能天気野郎)」
「おい」
「?」
自分の教室に戻る途中、見覚えのある顔に呼び止められる。
―俺の嫌いな3年生の不良だ。
「紅谷、ちょっと顔貸せよ」
「…」
相手は6人。喧嘩は強い方だと言っても、チートではないのでこの人数相手では勝てる気がしない。
それに、ここにはあの人が居ない―
「一条先輩は?」
「屋上で待ってる」
やっぱり、というか、今更なぜ呼ばれたのか。
昔、一条先輩の舎弟をやめて篠原先輩について以来一度も会っていない。というか会わないようにしてたし。
「とにかくついて来い。…今日は喧嘩する気はねえから」
「は…?」
何でこいつら今日はこんなに腰が低いのかと思ったら、喧嘩さえもしないのか。
嫌悪感よりも好奇心がまさり、大人しくついていくことにした。
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