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不良とエンジョイ
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「こんにちは…っ!」
凄い、俺。今世紀最大にビビってる。
凄いバイブレーション機能ついてる。バイブス上がってるわ~。
「和田…芳人…っ」
「…っはい」
何でこの人仲間に支えられてるの…病弱な不良なの?
「一条さん今日、ちょっと情緒不安定なんすよ」
「(余計怖ぇ!!)」
情緒不安定らしいイチジョウサンがふらふらとこっちに近づく。
絶対に紅谷が途中で逃げ出さないように背中に手を回してシャツを握る。
「俺の名前は一条竜司だ…」
「お、俺はご存知の通り和田芳人です…」
ゴマするか?!全力でゴマすって最悪パシリで免れるか?!
「竜司ってとても良いお名前ですね。実は俺前々から一条さんの事は噂で聞いていて是非お会いしたいと思っておりましてですね、いや~実際に会ってみるとやはり違いますねぇ!なんというか、威厳があると言いますか、格が違いますと言いますか!」
「…(この人クズだ…)」
「本当か…?」
「「え”?!(食いついた?!)」」
「え、えぇ!ファンと言っても過言ではないくらいでしてね、もうお会い出来て胸がいっぱいですよ!いや~さすが一条さん!」
「…れも…」
ーガシッー
「うひゃあっ!」
「俺も、同じ気持ち…ですっ!」
「は?…一条さん、何…言ってんすか…?」
おそらく立ったまま気絶してる和田と、その両手をしっかり掴んで離さない一条さん。
は?何この状況。何で一条さんが和田なんかの手を…
「紅谷、竜司はあの男が好きなんだよ…」
「…冗談…すよね?」
「俺たちも訳が分からなくて…」
「最初は冗談だと思って放っておいたら、今朝の文芸部の部誌見て…お前の事殺すって言い出して…」
信じられなくてもう一度和田と一条さんを見る。
相変わらず和田は立ったまま気絶している。器用な人だなぁ。
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