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不良とエンジョイ
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「俺も、あ、…アンタと、初めて会った時から、好きだ…!」
「い、一条さん、和田の奴気絶してるんで…」
「!!…立ったまま…?!」
一条さんの精一杯の告白は気絶している和田には届いていなかった。
というか、
「一条さん、和田と知り合いなんすか?」
「…知り合いじゃないが、この前、和田芳人が…」
「(フルネーム)…」
―――
「(ッチ…暇だ…)」
ちょうどその日は仲間たちがそれぞれ用事だとかで一人でうろついていた。
「やめろっ!」
「?」
窓の外で何かもめあっている声が聞こえた。
一応、この学校を締める身だから揉め事は放っておけなくて窓をのぞき込む。
「…ッチ」
人気のない中庭の木陰に小柄な男が無理矢理つれこまれている。
この学校ではたまにある事だが、何時みても胸糞悪い。
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