アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
山田と喧嘩してた時
-
「?」
締めに行こうと立ち上がると、珍しくもう1組やってきた。
中庭でこれだけの人口密度が高いのはかなりレアだ。
「山田だって嫌だろ?!そん…奴…部屋…」
「……は、…けど」
途切れ途切れに聞こえてくる会話にどうやらルームメイトのことで揉めているらしい。
そうこうしているうちに、もう1組はさっきの続きを始めた。
「山田のアホーー!!」
交渉が決裂したらしく、一人残された方が突然叫んだ。
呪文のように何か唱えながらうろうろしていると、あの2人が居る木陰に近づいて行った。
「っ!!」
「は?…お前ら、何してんだよ…」
案の定、2人を見つけ呆然としている。
「っち、違!こいつが、無理矢理…!」
「お前、一年だろ。邪魔してんじゃねーぞ」
相手はガタイの良い方の2年だし、ビビって逃げるかと思っていた。
「見てたのかよ…」
「あ?」
「俺が山田に減滅されてるすぐ横で自分は楽しんでたのかよ死ね!!」
「!!」
「っぐ…!!いってぇな!!何すんだよ!!知らねーよそんなこと!」
いきなり理不尽な理由を叫びながら2年生を殴った。
腰が入っていていいパンチだ。
「俺が…俺の善意が全く伝わってなかったこと笑ってたんだろ…?」
「知らねーつってんだろ!テメェ、なめてんのか!!」
「…なめてませんけど…どーせ、‘平気で悪口言うような’奴ですけど。」
相手のストレートを軽くかわすとブツブツ言いながら花壇のレンガをもぎ取った。
「お、おい…っ」
「首席の俺が正当防衛って言ったら、正当防衛なんだよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
52 / 79