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不良と同居
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「竜司さん…」
回想が終わると今さらされている危機に汗が流れる。
ソファか自室に戻って寝ると言った俺の申し出を断ってデカいベッドで2人で眠るまではよかった。
無いとは思うが竜司さんが襲ってきた事を考えてのスタンガンも装備しているし、別にベタベタして眠ることはなく微塵も2人の距離は縮まっていない。
が、俺の方がヤバい。俺の理性がヤバい。
「んぅ…」
右手でシャツをしっかり掴んで俺の背中にピッタリくっつく竜司さん。
ToLove〇かよ。俺的には凄い可愛いオコジョさんが背中にくっついているイメージなんだけど。頭撫でちゃうぞ、ちくしょう。
「…っ」
ちょっとだけなら…。
シャツを掴む右手を軽く持ち上げ、竜司さんの方に体を向ける。
襟足の長い髪が肩で少し跳ねている。
「まだ好きか分からない…か。」
はねた髪を手櫛でとかしながらぼやいた。
この人に告白されたんだよなぁ。
不良で、イケメンで、金持ち…という勝ち組の人間。
どう考えても神が俺に試練を与えるために寄越した刺客としか思えないくらい可愛い人。
「(俺の事を好きになってくれたら嬉しい…けど、そうなったら俺は付き合うんだろうか。俺には勿体ない気がするし…っつーか男だし…)」
「…わ、だ…」
「ん?」
「…あんまり、撫でるな…っ」
「…すいません!!」
撫でていた、というよりは梳いていたのだがどちらにしろ恋人でも無いのにやりすぎたな…。
いや、それを言ったら恋人でも無いのに同じベッドで寝て朝まで何も無い方が凄い気がする。
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