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一条 竜司さんの生き様
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あの後、彼は竜司さんのお友達2人に連れられてどこかへ消えた。
彼に神のご加護があらんことを。
「悪い。変なとこ見せた…」
「…えーっと、さっきの人はお友達…でしょうか?」
「いや、違う。」
「へぇ」
「…」
「…」
っき、聞けない…どういう経緯であんな事になっていたのかなんて聞けない…!
正直ちょっとビビってるよ!
「和田は、保健室に行かなくていいのか?」
「あ、えっと…それはサボるための口実で、竜司さんが授業をよくサボってるって聞いたので来てみました。」
「…そうか」
さっきとは打って変わって、柔らかい雰囲気に包まれる。
ちょっと嬉しそうに笑いながらねんきの入った机の上に腰掛けた。そしておもむろにタバコ…タバコ吸うんですか。
「竜司さんちゃんと不良だったんですね」
「ちゃんと不良って、どういう意味だよ」
「なんか、いっつもニコニコしてて楽しそうだったから不良に見えなくて」
「…っ俺そんなに笑ってたか?」
「まあ…あ、今みたいに赤くなったりする所とか不良っぽくないです」
「…バカ。もういい、言うなやめろ。」
こっちの台詞ですっつーか、照れ隠しで「バカッ」って言うの超可愛い。今時アニメでしかお目にかかれないだろ。
「…和田は、不良っぽくないよな」
「え…不良じゃないですもん」
一応、学年首席なんですけど。
「…そう、なのか?」
「はい。むしろ俺は秩序と規律を守るタイプです。六法全書がなぜか家においてありますし。」
親は別に弁護士じゃないのに国語辞典と和英辞典の間に六法全書が置いてある。お前の居場所はそこじゃないぞ。
「えっと、むしろ俺ヤンキーとか不良が苦手なんです」
「…」
意外そうな顔してるけど、俺初対面の時気絶してたじゃないか。
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