アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
俺がラララ
-
その日から俺と竜司さんは恋人。
年上で不良でイケメン…今までの小ちゃくてカワイイタイプとは全く異なる恋人に最初こそ戸惑ったがだんだん慣れて来た。
「竜司さん…抱き付いていいですか?」
「…っ、ああ」
消え入りそうな声で受け入れる竜司さんをむぎゅっと何度も抱きしめてしまったし、ご飯はほとんど俺の手作りを食べさせる。
竜司さんはいつも満更でもない顔で太る、とか筋トレのメニュー増やさねえと、なんて呟いている。
「彼氏できた」
「へえ……え?彼氏?」
告白した日の昼休み、俺はニヤニヤしながら紅谷のいる中等部の教室に報告しにいった。半分自慢しに来たけど、一応コイツには色々お世話になったわけだし。
「色々あって竜司さんとお付き合いすることになった!」
「ふーん。OKしたんすか」
「竜司さんがあまりにも可愛い過ぎて、俺から告白しなおした。」
「…一条さんにそんな軽く付き合うなんて度胸あるっすね」
「そんなことないってぇ~」
「別に褒めてねーよ」
意外と紅谷の反応が薄くて腹立つ。なんか、もっと「えぇええ?!彼氏?!リア充かよおお!」みたいな反応を期待してたんだが。
「で?」
「ん?」
「どっちがタチでどっちがネコ?」
「あぁ…竜司さんにシたくなったら言えって言われただけで…まあ俺としては…エへへ~」
「きもっ」
「しょうがないだろ。竜司さんが可愛いから」
「……それ、篠原さんにも言ってたよな…」
「え?」
「何でもねーよ。竜司さん泣かすなよ」
「あ、ああ。泣かせるも何も、何しても泣かなさそうだけど」
竜司さんが泣くことなんてあるんだろうか、なんて正直ファンタジーの域だ。まあ、あんな強い人だって泣くときは泣くんだろう。
「いいから、大切にしろよ」
「おう」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
78 / 79