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恋人
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事あるごとに俺は何をしたら竜司さんが喜ぶかな~とか、どうやったら照れるかなとか、考えるようになった。リア充万歳。
今ならどこのどんな奴に爆発しろと言われても仕方がないぐらいには幸せだ。
…俺は幸せ。
…俺は幸せだが、竜司さんは物足りないのが目に見えて分かる。
「竜司さん、不良なのに髪染めないんですね?」
「…っ、まあ…」
キューティクルの保たれた、長い襟足をいじりながらそういうと少し赤くなって答えた。
「痛んでないし、凄くきれいです」
「…っ和田、こっち来い」
「?っわ、むぐっ…」
肩に腕をまわされベッドから降ろされたかと思うと強引にキスされた。
キスは告白した時以来、あまりに突然のことに驚いて竜司さんにされるがままだったが、だんだんこっちのペースにのせていき竜司さんの腰に腕を回す。
「…ん、和田、もっと舌…」
「ん。」
了解、と言う代わりに唇を舐めていた舌を誘われるがままに竜司さんの口に押し込む。
それを逃すまいと、竜司さんの喧嘩で鍛え上げられたらしい腕によってガッツリホールドされる。
そんな感じで10分は過ごしたんじゃないだろうか。
「ゼー…ハー…」
「…っ…はぁ…」
色っぽく溜息を吐く竜司さん。俺は片方の鼻の穴が詰まっている為、肩で息をしている。情緒が無くてごめん竜司さん。
「和田…」
「アハハ、竜司さんたらキス魔ですね」
むっと口を尖らせる竜司さん。その唇も可愛くて軽くキスをするとすぐにうっとりする。
何だこの人、俺のコト大好きじゃないか。ぎゃんかわだな!
「そろそろ宿題しましょうか」
「え…」
「?」
「…俺はしないからな」
一瞬、動揺した竜司さん。
うん、言いたいことは分かる。この続きがしたいんですよね。正直俺も10分もキスされたらたまらないっつーか、今すぐにでもトイレに行かないとヤバそうなんだけど…
「ダメですよ、首席の俺が言うんだから宿題しましょうよ」
「…ちょっとだけだからな」
明らかに不満そうな顔で渋々承諾してくれる竜司さん。
そんな可愛い顔で誘ってくれるのはありがたいんですけど、可愛すぎるが故に中々汚したくないと言うか…いや、きっとキスのテクニックからするに童貞ではないんだろうけど…
「…もうちょっと待ってください」
「は?」
「何の宿題が出てたか思い出すのでちょっと待ってください」
竜司さんはスゲー待ってくれている。
無理矢理襲えば済むけど、俺のコトちゃんと考えて待ってくれている。
あれ、なんか犬みたいだ。かわいい。
まあ犬は置いておいて、このままでは恋人と言うより愛娘を可愛がるパパ状態なので、早いとこ俺が行動しないとな。
「(男同士の性行為の)勉強頑張ります!」
「お、おお…?」
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