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ズットモブキャラ
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「おはよー、和田君。バスケ部で聞いたけど山田と同じ部屋なんだってね。アイツ俺と同じバスケ部なんだよー。
で、どうだった?初めての寮生活は。ホームシックとかになったんじゃないのー」
「変態のレッテルってどうやって剥がせばいい?」
「いや…しらねーけど…どうした…?」
モブキャラのように爽やかに挨拶してきた芦屋に神妙な面持ちで尋ねると変な顔された。
こっちは真剣なんだよ。
「じゃあ質問を変えるぞ。
天使を天使って呼んで何が悪い?」
「どうしたの、和田君!たった一夜で何があった?!」
「どうもうこうも…俺の部屋に天使が居ただけだけど。」
「ますます分からん…あ、もしかして柚子ちゃん先輩の事?」
「ゆずちゃん…?」
「そーそー。同じ部屋だろー?あの人可愛い見た目して中等部の時からきつかったからなー。告白してくる人って相当のメンタルが居るってちょっと有名なんだよね。」
「モテるのか…あれ?男に?」
「そーそ。男子校では貴重なオアシスの1つなんだよ。柚子ちゃん先輩」
「俺も柚子ちゃん先輩って呼んでいいかな」
「駄目だ、後半しか聞いてない」
篠原…柚子…。名前も可愛いなぁ。…篠原 天使みたいな?…いや、和田 柚子…和田 天使…
「和田 タスマニアデビル 天使」
「え、何それ。悪魔なの?天使なの?」
しまった。つい、柚子ちゃん先輩がうちの養子に入った前提で妄想してしまった。
いや、でも養子に入ったとしても先輩のほうが1つ年上だから柚子お兄ちゃんって事か。
「ふぉっ…弟より背の小さい柚子ちゃん先輩すごい可愛い!!」
「なるほど。これは先輩じゃなくても変態って言うな。
…っていうか、そんなに先輩の事気になるなら今日面白いもの見れるよ。」
「面白いもの?」
「昼休みの食堂がまた凄いんだよ。いや、柚子ちゃん先輩のつるんでる人達のせいでもあるんだけど」
「あぁ…まあそうだろうな。
どうせアライグマとかツキノワグマとかリスとかカモとか引き連れて歩いてるんだろ?なんて罪作りな人なんだ。」
「どこのラスカルだよ…まあ、昼休みになれば分かるか。」
呆れたように笑う芦屋の言う通り、昼休みの食堂。
確かに凄かった。
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