アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
柚子ちゃん先輩
-
そのままの流れで爽やか集団は思い思いの場所で食事を取り始めた。
生徒会長と柚子ちゃん先輩とその他2名は俺達の周りに腰をおろす。
「ところで、和田君は生徒会に入る気はない?」
「え…?」
隣で食事をいただく生徒会長に目を丸くする。
残念ながら柚子ちゃん先輩は俺の隣の隣で食べているため好き嫌いさえもチェック出来ないでいる。
どうやら未だに避けられているらしい。俺は一日でも早く頭を撫でたいと言うのに。
「まだ入部届は出していないんだろ?生徒会に入ってみたくはない?」
「いや…でも、俺なんか一年ですし…」
「そんなことないよ。中等部の子も居るから。一応俺が直々にメンバーを決めることになっているんだけど中々決まらなくて。
でも和田君は喋ってて面白いし、頭も良いし、ぜひ入って欲しいと思ったんだけど。」
「そうなんですか…」
生徒会…少し荷が重い気がするけど…
チラッと会長の向こうの向こう側に座る柚子ちゃん先輩を思い浮かべる。
これは…有能な部下として先輩に奉仕するチャンスでは…?
「やります!」
「本当?返事が早くて助かるな。じゃあ僕のほうから先生に言っておくよ。」
そう言ってご機嫌なご様子でトレーを片づけに行く生徒会長。
それにつづいてトレーを片手に立ち上がった柚子ちゃん先輩に視線を感じた。
「…一応言っておくけど。」
「?」
「俺、生徒会じゃないから」
「会長!!!会長!!!!ちょっ、さっきのなしです!!!」
「え?どういう「さっさと行こうぜ。昼休みが終わる」…あ、あぁ。」
「ちょおおおお!!せんぱぁああい!!」
「どんまい。和田君。」
「篠原先輩って小悪魔系なんすかね。狙ってやったみたいな。」
「俺が生徒会に騙されて入ったのはいい…」
「別に騙されたわけじゃないけどね。」
「でも…先輩が生徒会じゃないって事は、つまりは、…会長と先輩って一体どういう関係なんだ?!
…もしかして先輩の心のよりどころと言う名のお兄ちゃんの座は既にあの会長が…!?」
「いや、ただの友達だけど」
「何というか、コイツの頭って基本ふわふわしてるな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
9 / 79