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山田 悠斗
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「柚子ちゃん先輩…」
結局先輩は朝になっても帰ってきていない。
起きて真っ先に二段ベッドの上を確認したんだが無造作にシーツが捲れ上がったままだ。
癖で勝手にベッドメイキングをしてしまったが致し方あるまい。
「はよ。」
「あぁ、おはよう。弁当出来てるぞ」
山田のボサボサの頭が気になりつつも弁当を取り出す。
「お、ぉお………」
「どうした?」
「いや……ありがとう。」
「おう」
そのまま弁当の残りにハムエッグを追加した朝ごはんを2人でニュースを見ながら食べる。
ああ、なんかこの感じ。真人と2人で食べてる時みたいだ。懐かしいなー。
「弁当の中身ってデコ弁だったりしないよな?」
「まさか。一回弟にそれもたせたら殴られた。妹達は喜んでくれたんだけどなぁ」
「ふ~ん。」
「山田もお兄さん居るんだろ?いくつ?」
「…18。」
「ってことはまだ高3?バスケ部してんの?」
「一応…」
「へぇ~。兄弟そろってバスケ部かぁ。うちは皆体動かすより、頭だからなぁ」
「嫌味にしか聞こえねーよ」
苦笑しながら山田が立ち上がる。ちゃんと食器を流しに持っていくあたり、出来た弟じゃないか。可愛い。
「もう出るのか」
「あぁ。…弁当ありがと。」
「うん、どういたしまして。
…えーっと、行ってらっしゃい?かな」
「うん。」
そう言うと鞄とジャケットをひっつかんで足早に出て行った。
心なしかなんか顔が赤かった気がするがまあ気のせいか。
「…おし、俺も準備はじめるk「ただいま」ふぉお?!先輩!!」
「何だよ…」
「イ、イエ…朝帰リナンデスネ…」
待ちに待った先輩なのになんかこういう会い方は嫌だったなぁ。
アイドルがう○こしてるくらい嫌だ…。
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