アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
生徒会
-
「柚子は、昔金髪でどっからどう見ても不良だったんだ。そのせいでちょうど近くにいた万引きの仲間と間違われてね。俺がたまたま通りかかった時だったから店長を言いくるめて免罪、って事があってね」
「そうだったんですか…。じゃあその借りを返しに「いや、それは生徒会に入ったのとあんまり関係ないんだけどね」…何で今長々と話したんですか」
「その一週間後、柚子が食べてたアイスが俺の制服についちゃって。顔がかわいかったからクリーニング代のかわりに選挙活動を手伝うようお願いしたんだよ。」
「会長って…もっと計画的な人だと思ってました…」
「というか俺、万引きなんか疑われたこと無いぞ」
「え?いや、あるだろ。去年の春あたりに…」
「ねぇよ」
「あれ…違う人だったのかな…」
どちらが正しいかは分からないが会長はそれなりにおっちょこちょいらしい。
中々愛嬌があって可愛いかもしれない。
「会長、生徒会じゃない人ばっかりじゃなくて僕たち紹介してくださいよぉ」
「あ、ああ。彼が書記の相沢 翠(あいざわ みどり)。
それで、こっちが山田 透(やまだ とおる)、バスケ部部長で執行委員だ。
2人とも3年生だからもうすぐ居なくなっちゃうけどね。」
身長が高いわりに顔はお姉さまたちが好きそうな少年のような出で立ちで、声も少し高めの方が相沢 翠さんで、
坊主の一歩手前の短髪が似合う、いかにもスポーツやってます!って方が山田 透と言うらしい。
「よろしくね。」
「よろしくお願いします」
「よろしく。…弟がお前と同室なんだが、俺のこと聞いてるか?」
「え…?山田のお兄さんですか?」
「あぁ。悠斗が迷惑かけてたら教えてくれ。柚子もな。」
「あいつは迷惑かけるタイプじゃないっすよ。どちらかと言うと…」
柚子ちゃん先輩の視線が痛いっ、けどスルーするぜ!
「山田とは仲良くさせていただいてます。」
「そうか。助かる」
「会長、俺は?」
「紅谷はだって、生徒会じゃないだろ?」
「そこも含めて紹介してくれてもいいじゃないっすかぁ。」
「紅谷さんは…俺と同い年?」
会長より年下らしい紅谷と言う男。
同い年とは言ったけど、スリッパの色は見たこと無いな…。
「紅谷は中等部の2年だよ。」
「え…?!デカっ」
中学2年で俺と同じくらいかよ。柚子ちゃん先輩なんか二回りくらい小さいのに。
「発育が良いんすよ、最近の若い子は。」
確かに紅谷は最近の若い子って感じだな。このあえて年上の神経をさかなでるような発言。特に柚子ちゃん先輩。
「紅谷も生徒会じゃないんだよな?」
「そうっすよ。俺は篠原さんの舎弟なんで!!」
「…へぇ…」
「おい、変態。勘違いしているようだけど、自称:舎弟だからな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 79