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ライバル
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拝啓 柚子ちゃん先輩様
タスケテください。あといつ見ても可愛いですね。
「ふぉおおっ!!」
ードテッ
紅谷に胸倉掴まれて連れてこられたのは「倉庫 3」と書かれた教室。そこに放り投げられ、後から入ってきた紅谷によって鍵が閉められてしまった。
知ってるぞ、こいういうの。ボコボコにされる奴だろ。
「和田、良い度胸してるよな」
「な、何がでしょうか…?」
「篠原さんに弁当渡したんだろ?誰に許可もらってんだよ」
「イエ!それは山下…もう1人のルームメイトと自分の分を作っていたところ先輩がよこせと脅してきたんです!!」
先輩ごめん…!俺自分の身かわいさにう○こみたいな嘘つきました。来世はうさぎからやり直します。ありがとうございました。
「嘘つけぇえ!!」
「ひぃっ!!すいません!脅されたんじゃなくて、甘えん坊攻撃をされてやむをえずあげました!!」
「…っチ。最初からそう言えよ。」
あ、脅しよりは甘えん坊攻撃の方が一般人に効くと思ってんのか。
「で、何でお前先輩に変態呼ばわりされてるんだよ」
「何でと言われましても…」
「先輩に触ったんじゃねーだろうな」
「触るって…ふぉおおおお?!!!何、きめぇえええ!!!」
首を傾げたとたん、紅谷の手が脇腹に伸びてきてそのままシャツの中に手を入れてきやがった。
「変態が触るっつったら、こうだろうが」
「実践しなくていいです!!いいです!!ふぉ?!まさぐるな!!!!」
「うるせぇな。童貞かよ」
「童貞とうるさいのは関係ないだろ!というか、手!!手ぇえええ!!」
ゴソゴソとまさぐってくる手を抑え込もうとするがテンパり過ぎて、ふぉおおおお!!しか出てこない。
おい、いつ誰がお前からのタッチなんか望んだよ。よし、俺落ち着け。
コイツが明くる日のこと、柚子ちゃん先輩に殴られるの覚悟で先輩の頭を撫でたとしよう。
その手が俺の腹をスリスリしていると言う事は柚子ちゃん先輩が俺のお腹に頭をグリグリしていただいているという何という桃源郷…
「ふぉおおおおお!!きめぇええ!!離せぇえええ!!俺そんなに妄想力高くねえよ!!!!」
「本当うっせーな。」
「いやいやいや、だって、んがっ!!」
突然視界が暗くなる。
すぐそばで吐息を感じるぞ。
…おい。
おいおいおい。
これって所謂キスなんじゃないか。
「ふがっ~~~っ、んんっ…!!」
湿った舌が唇を舐め上げる感触にびくっとする。
…落ち着け、みんな。ゆっくり右腕をひこう。ついでに腰を低く落として左足もひこう。
後は簡単。相手を人間と思って躊躇するんじゃない。コイツはゴキブリだ。俺はゴキブリを叩きつぶすんだ。
「うぉおらぁあ!!!」
「げふっ!!」
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