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ライバル
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「紅谷、お前何してんだ俺の部屋で。つぅかその怪我どうした」
「っせ、先輩ぃ「それが和田先輩がいきなり俺を呼び出したかと思ったら部屋に入るなり殴ってきたんです!!」はぁあ?!」
「和田、あんまり後輩をいじめるな。あと、お前不良だったのか」
先輩が呆れたような、関心したような顔で俺をたしなめる。
っちょ、何普通に信じちゃってるの。俺が不良なわけないし、いじめてないし、いじめられてるし、今も俺の足を思いっきり抓って俺が言葉を発することを制して来てるし。
「っせ、先輩!」
足を突っぱねて紅谷の手を払うと先輩の背中に隠れる。
「奴の言う事を信じないでください。勝手に部屋にやってきて、勝手に先輩の弁当を奪って、勝手に移住するとか言い出した、勝手で傲慢で、まさにジャイアニズムですよ!!」
「落ち着け。あと紅谷が勝手なのは知ってる」
「酷いっすよ~。これから同じ部屋で暮らすルームメイトなのに~」
「おい、寮長探してこい」
「了解です」
「いやいや、会長さんがわざわざ頼んでくれたんすよ!今更取り消すなんて悪いっす」
「…あの野郎、だから昨日からちょっと優しかったのか」
「え?それってどういう…」
朝帰り、昨日ちょっと優しかった、お泊り…いや、これ以上考えるのはよくない。たぶん、今真実を知ったら頭がパーンするから。
「篠原さんの邪魔しませんから!俺も部屋に置いてください!せっかく引っ越し祝いの菓子折りも持ってきたんですし」
「…和田、面倒見てやれ」
先輩…菓子折りにつられてそんなあっさり…ああ、でも先輩クッキーとか好きなんだ可愛い、覚えておこう。
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