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秋の夜、月の影
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根元を戒めていた手が解かれて、快楽に促されるまま俺は達した。
「ーーっ、……!っぁ、…は、」
「……っ、」
遅れて、中に注がれる感覚がする。
「……はぁ、は、…っ、おま、え…また、中に」
「ん、ああごめん、つい。」
ついってなんだよ。
「処理がめんどくせえから外に出せって言ってんだろ」
「俺がやってあげるって」
「それが嫌だから言ってんだよ」
まあ、今日は既に何回か中に出された後だから、今更文句を言っても同じなのだけれど。
つーか、こちとら仕事でも散々セックスしてんだぞ。多少は体を労れクソが。
「クソ……」
「ごめんってば」
汗で額に張り付いた髪をかき分けられ、額にキスを落とされる。
恋人にするようなその仕草に吐き気がした。
「やめろ」
「ふ、いいよねその顔。すっごい嫌そう。」
綺麗に微笑むその顔に、正面から拳を叩き込んでやりたい。
「嫌なんだよクソが」
「月野さぁ、口が悪いのは可愛いんだけど、語彙が貧困だよね。」
クソゴミ相手にわざわざ語彙力を尽くして貶す必要があるのか?
全ての返答を「死ねクソ」にしてもいいくらいだと思っているが。
というか、「口が悪いのは可愛いんだけど」ってなんだ。実はマゾなんじゃないかこの男。
どこから突っ込んでいいのかもう考えるのも疲れて、盛大にため息を吐き出した。
そんな俺を見て、相手はクツクツと笑っている。
明日も撮影なのに、なんだってプライベートでまでこんな疲れることをしているんだ。
何をしているんだ俺は。
そうだ、何を、俺は……
「泊まってく?今日」
沈みかけた思考を、無遠慮に遮られる。
もう一度短くため息をついて、いや、と返した。
「明日撮影早めだから帰る。」
「え、そうだったの?言ってくれればもうちょい早く切り上げたのに。」
そう言う男の顔は少しも悪びれていなくて、せめてもと怒りを視線にのせて睨みつけた。
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