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高校生になりました 9
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無事に職員室に案内をしてくれた彼は、
「失礼しまーす!榊先生いますかー?」
ノックもせずに急にガラリと扉を開けたのだった。
僕は彼の背中で職員室の中の様子は何も見えない。
身長が154と小さいのはわかっているが悲しいものは悲しい…
僕も早く春輝さんぐらい大きくなりたいな…
「朝っぱらから一体何だ?腐った男子」
「先生にお届けモノですぜ!って!腐った男子って呼ばないで!!せめて腐男子って呼んでください」
「はぁ?そんなもん頼んでねぇし、お前手ぶらじゃねえか腐れ男子」
先生の声は不機嫌でビクリと肩を震わせた。
怖い先生なのでしょうか…?
「ちょっ!?酷い!それでも教師ですか!このホストめ!」
「…めんどくせえ奴だな。ったく…ホストじゃねえよ。で、要件は何だ?もうすぐHR始まんぞ」
話がそれてきていることに気付き、僕は話を聞いてもらおうと一生懸命考える。
そこで、前を陣取っている彼の腰辺りからひょこっと顔を覗かせてみた。
「何この小動物!?めちゃかわ!」
目の前には黒いワイシャツに金髪の男性。
「あの、担任の先生でいらっしゃいますか?僕は今日からここに転入してきた櫻野玲依と申します」
金髪の男性は一瞬目を大きく開いたが、直ぐに元に戻りクスッと笑った。
「あぁ、俺がお前のクラスの担任。榊 恭弥(サカキ キョウヤ)だ。ほら、腐れ男子はさっさと教室行け」
「もう少し俺に萌をください!!」
「さっさと行け腐れ男子」
「それが腐男子ですもの!俺は誰にも止められないぜー!」
「おー分かった、分かった。お前の成績を最低ランクに格下げしとくわ」
「すいませんでしたー!!」
生徒は一目散に走り去ってしまう。
お礼を言いそびれてしまった…
ここまで案内してくれた人は"ふだんし"って言うお名前なのでしょうか?
本人も"ふだんし"と言っていましたし…
変わったお名前ですね?
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