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鍵
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sight.高秋
「それにしても先輩、どうしたんですか」
「ああ、それがな」
何にしろラッキーだったけど。
「それが?」
「鍵を、忘れて…」
「え?両親さんが居るんじゃないんですか」
どうやら先輩の両親さんは旅行に行っているらしい。
しかも、いつ戻るかは分からないそうで。ナニソレオイシイ。
「それはそれは…心中お察しします」
「い、いや、それ程じゃ……」
「でもなんでぼくの家なんですか」
「あ!いやいや!嫌だったらいいんだ!ほんと!」
「いやあー、いいんですって」
精いっぱい笑って見せた。表情筋がつるかと思った。マジで。
「ほんっと、ありがとな!
お前ん家なのは、その…近いから…とか」
デスヨネー……分かってたよ。知ってる。でもいいよ。
「いいですって。あ、もうすぐですね。あそこです」
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