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緋色side
怖くないよ。そう言ってるのに、晴は身体を震わせながら俺にしがみついて離れない。
“こういうこと”に対して、多少のトラウマがあることは知っていたけど、
晴が話したがらないから、俺も まっいっか。って…
俺だから大丈夫。だろ?
「…ヒロ君。ヒロ君… 熱いの…キスしてぇ」
自分から求めて来るくせに、いざとなったら、怖い。の一点張り。
さっきまであんなにやってたのにさ…
「ズボンおろすよ… 俺だから。ね、怖くないだろ?」
「…ぃやぁ… ヒロ君じゃなきゃ…いやなの」
「そうだね。 俺だけだもんね」
晴に優しくキスをしながら、ゆっくりとズボンをおろす。
晴の、小さいながらも自己主張をしている息子に手をかけると、
晴は大げさにビクッと肩を震わせ、痛いくらい俺にしがみついた。
「大丈夫。 俺に爪たてていいからな」
片手で晴の息子を弄びながら、開いている手で頭を撫で続けた。
快感と恐怖の間を行き来する晴の顔は、何とも艶かしく、美しかった。
「…ぃぁあ… やぁ…イクぅ、イっちゃう… やめてぇ…」
「大丈夫。イっていいよ」
「…やぁ、早くイったら辛いの… 駄目。ヒロ君…」
早くイったら辛い。って、一回で眠ればいいだろ?
一回で終われないってどういうことだよ。
そんな小さな背中で何を背負ってるんだよ。
俺にも少しくらい教えてくれても…なんて。
「大丈夫。一回で終わるから」
「…嘘。 終わんないもん…やぁ… やめて、ヒロ…君」
口じゃ嫌だと言っても、身体は限界だったようで、
晴は身体をピクつかせながら、俺の手の中に精を放った。
別に晴のものを舐めても良かったんだけど、そんな気はおきなかったから、
そこら辺にあったティッシュで拭いて、ゴミ箱に投げ捨てた。
そして、力尽きたのかぐったりと横たわる晴を俺にもたれかけさせて、
頭を優しく撫でた。
「頑張ったな。 俺の可愛い晴」
そう、晴は俺の。
俺の大事な大事な宝物。
だから、晴の記憶に知らない人の恐怖が焼き付いているなんて嫌だし、許さない。
全部取り払って、俺の記憶で上書きしてやる。
緋色は黒い笑みを浮かべて、
ほんのり熱い晴の身体を抱きしめた。
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