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「っ、あぁぁっ…火宮さんっ」
助けて。
身体が熱い。
「ククッ、即効性だからな」
そんな解説はいらないから。
この疼く身体をどうにかして。
ローターは後ろに入れられたままだけど、もうそんな刺激じゃ物足りない。
「んあっ、あぁっ、お願っ…お願い、火宮さんっ…」
どんっ、と火宮に体当たりして、スリスリと震える身体を押し付ける。
「ククッ、何だこの足に当たる硬いのは」
「っ…やだぁ…」
言わないで。
「淫乱」
コソッと耳に触れた吐息にまで、ゾクゾクッとたまらない快感が湧いた。
「もっ、無理…」
身体が熱くて熱くてたまらない。
全身が疼いて、触れて欲しくて…。
「満足っ、でしょうっ?」
真鍋が俺を突き落としていったこと。
「だからもうっ…」
抱いて。
欲しい。これが、欲しい。
ストンと跪いて、不自由な手の代わりに口を使ってジッパーを下ろした。
「んっ…お願っ…」
口じゃぁベルトが外せない。
必死で火宮を見上げたら、ゾクリとするような妖艶な笑みを浮かべた顔があった。
「っ…あぁぁっ…」
なんで。こんなの。
きゅぅ、と下腹部が切なく疼いた。
それにつられて後ろもぎゅうと収縮する。
だけど、色香を放つ火宮の目に見つめられただけでなんて…。
「クッ、まさか、イッたのか?」
「っ、違…」
違う。
いや、違うと思いたいだけで違わない。
ベトリと汚れた下着の不快感は、誰より俺がよく分かってる。
「ククッ、ここまで効くとは」
クックと愉しげに笑っている火宮の顔が涙でぼやける。
「その表情、たまらないな」
「っ…」
チラリと覗いた赤い舌が、ゾクゾクッとたまらない色気を感じさせた。
ギラリと欲情に揺れた火宮の目が俺を真っ直ぐ射すくめる。
「んっ…あ、あぁぁっ…」
駄目だ。
その顔、やばすぎ。
残っていたんだかどうかのなけなしの理性も完全に吹き飛んだ。
放ったばかりの熱がまた中心に集まり、汚したばかりの布を押し上げる。
「刃。じん、お願い。解いて…後ろ、挿れてっ…刃ので突いて。ぐちゃぐちゃにしてっ…」
ただ、欲しい。
熱い熱い火宮の熱が。
「ククッ、半分飛んでるな…」
「刃っ、じんー」
欲しいよ、欲しい。
熱くて疼いてたまらないんだ。
「お願いっ…」
必死で頬を火宮の中心に擦り付けて、下着の上からそこをペロペロ舐める。
正気になったらきっと死ぬほど後悔するんだろうけど、今はただ、この愛おしい人と1つになりたい。
ただ、火宮が、欲しい。
「クッ、こう積極的なおまえも悪くない」
「んっ、あぁっ…」
「叶えてやる」
スッと俺の頭が押しのけられた。
同時にシュルッと手のネクタイが解かれたと思ったら、脇に入ってきた手にひょいと抱え上げられ。
「んっ…」
アップになった火宮の顔が、間近に迫ったと思ったら深い深い口づけが落ちてくる。
「んんっ…はっ、あんっ…」
クチュ、ジュッ、と角度を変えて貪られ、歯列をなぞった舌にゾクゾクと痺れるような快感が湧く。
飲み込み切れない唾液が顎に伝い、必死で突き出す舌が吸われて気持ちいい。
「刃。じんー」
「ククッ、翼」
そのままゆっくり押し倒され、トンッと背中がついたのは、もしかして火宮の執務デスク?
「っあ…」
「痛くないか?」
「だ、いじょ、ぶ…」
背中の下でクシャリと皺になった書類を感じたけれど、もうどうでもいい。
どんな早業か、スルッと下されたズボンと下着が、ポイッと投げ捨てられた。
「ククッ、これはこれは…」
「んっ…?」
どこ、見てるんだろう。
愉悦に揺れた火宮の声と、全身に走る視線を感じる。
「翼」
「っ、あぁっ…」
低く名を呼ぶその声がたまらない。
クチュと蕾に差し込まれた指が、ズルリとローターを取り出していった。
「翼」
「あんっ、あぁっ…」
そんなに愛おしそうに呼ばないで。
今度はその声だけでイッてしまいそうだ。
「翼、好きだ」
「っ、あぁーっ…」
何それ、反則。
耳と後ろを同時に侵すなんて。
ズッと後孔を穿った、待ち望んだ熱に、悦びの涙が溢れた。
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