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目覚めの朝
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「ぅん…」
目が覚めて、そっと起き上がる。
「ん、いつの間に寝ちゃったんだ…」
横に目をやる。
隣で叶多が小さく寝息を出しながら眠っていた。
少し意外でじーっと叶多を見る。
いつもは僕より早く起きているから寝顔なんて見たことがなかった。
だから、少し新鮮だった。
「…ん、おはよ」
いきなり目が開いたので少しビックリする。
「おはよう、叶多」
叶多は眠そうに目を擦りながら起き上がる。
「瑠璃はよく寝れた?」
叶多の問いかけに素直に
「うん、よく眠れたよ!」
と答える。
「そっか、それは良かった」
ベッドから立ち上がると、近くにあった小さい棚から水の入ったペットボトルを取り出し、またこちらに戻ってくる。
「飲む?」
「うん、じゃあ少し」
そう言って叶多からペットボトルを受け取りキャップを開けて少し口に含む。
「…ん、はい、ありがとう」
「ん、いいよ」
叶多はペットボトルを受け取り、少し飲む。
「多分、そろそろ蓮が朝ごはん作り終わったと思うから、一階に行こうか。」
叶多はまたペットボトルを元の場所に戻すとこちらに振り返り手を差し伸べてくる。
「うん」
その手を取り、部屋をあとにした。
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