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(視点 蓮)
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トントントン…
(それにしても以外ですね…叶多様があそこまで手放せなくなるとは…)
切り終わったキャベツを手際よく皿に盛っていく。
トマトを冷蔵庫から出してまた、手際よく切り始める。
そろそろ20時になる。
夜ご飯の時間である。
蓮の中では叶多の苦しそうな、切なそうな顔が頭をぐるぐるしていた。
たしかに叶多様の父親も本田財閥に支えるようになり、最愛の女性、ダリア様を手放した。
ー叶多様の顔が、その時のご主人様にそっくりだった。
ゾッとした。
だって、叶多様は…
(いけない、20時をすぎていますね…)
サラダの盛られた皿を机に運ぶ。
考えすぎはよくない…
でも、拭いきれない嫌な感じが本能を揺さぶる。
本当に、なにもないのか?
もっとも、そんな事思った所でなにもできないが。
「叶多様と篠崎瑠璃を呼びにいきましょうか…」
そう、考えすぎはよくない。
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