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朝になって目がさめる…
昨日は確か熱が出て龍哉さんに看病してもらった…
お昼食べて、龍哉さんに甘えてくっついてそのまま寝てしまったんだ…
俺はベッドの上に居て隣にいるはずの龍哉さんを見る
「…あれ?」
キョロキョロと探すが隣には冷たくなったタオルケットがあるだけで龍哉さんが居なくなって時間が経っていることに気づいた
「龍哉さん?…居ないの?」
俺は一気に不安になりうさぎを抱きしめリビングへと行った
「あ、蓮くんおはよう」
そこには蛍さんが居て、キッチンを見ると幸助さんも居た
「…龍哉さんは?」
「あー、若は本家の方に行ったよ」
「…」
また、ギュッと、うさぎを抱き締める手に力が入る
「あれ?蓮君そのぬいぐるみ?抱き枕?みたいなのどうしたの?」
と幸助さんが俺に話しかけた
でも俺は龍哉さんが居ないショックでうさぎに顔を押し付けてソファーにコロンと横になった
「…本当にウサギみたいだな…」
とボソッと幸助さんと蛍さんが顔を見合わせて言ったのは聞こえなかった
「蓮くん、昨日熱出たんだって?熱測るからおいで?」
と蛍さんが手を伸ばす
俺はうさぎを片手で持ち蛍さんに近づいた
ピピピピッ
「37.8部…熱上がってない?」
「…」
「と、とりあえずご飯食べよう?」
「そ、そうだねっ…蓮くんおいで?」
俺が一切話さないから焦る二人
俺はうさぎを抱えて椅子に座った
ご飯を食べるが食欲がなく、箸が止まる
「蓮くん無理しなくてもいいからね?」
「食欲ないときは残してもいいから」
「ごめんなさい…」
俯いてうさぎを抱きしめた
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