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家に着くと先に蛍さんが帰っていた
「若、お勤めご苦労様です。佐々木は取り敢えず捕まえて事務所の地下に閉じ込めておきました」
「あぁ、わかった」
「蓮くんごめんね?ごはんまだ食べてないでしょ?」
「そうなのか、蓮?」
(はい)
「じゃ、海堂もここで食べてけ」
「あ、はい」
俺はテーブルの席に座り蛍さんと一緒に食べた
食べ終わり龍哉さんが座るソファーに近づき龍哉さんにくっついた
「ん?蓮ちゃんと食べたか?」
(はい)
「ん、偉いな」
龍哉さんは俺の腰に手を回しもう片方の手で俺の頭を撫でた
「若、俺もう失礼しますね」
「いや待て、俺は今から出るから蓮を頼む」
「あ、はい。わかりました」
え…行っちゃうの?
いつもより早く帰って来て龍哉さんと一緒に居られると思ったのに…
お仕事だから仕方ないが…寂しい
嫌だ
「蓮、いい子にしてろよ?」
ポンポンと頭を撫で龍哉さんは立ち上がった
俺はトコトコと玄関まで龍哉さんの後を追う
嫌だ…行かないで…
腰に抱きつき俺なりに「行かないで」と引き止める
「5時ごろには帰ってくるからな、海堂と待ってろよ?」
と言って行ってしまった
「蓮くん、こっちでゲームでもしよう?」
と蛍さんは誘ってくる
俺は龍哉さんが行ってしまったショックで部屋の隅っこに座り込む
「出た蓮くんのうさぎモード……蓮くん?こっちで一緒に遊ぼ?」
(いや)
「そんなこと言わないで…」
と俺を抱きあげソファーに移した
「ゲームしたくない?TVでもみる?」
と俺の顔を覗き込み聞いてくるが、俺は全部に首を横に振った
俺は蛍さんの服を掴み抱きついた
俺は目に溜まっていた涙が蛍さんの服に染みを作った
「蓮くん……寂しいんだよね?若ともっと一緒に居たかったんだよね?」
頷き
顔を押し付けた
「蓮くん…若は居ないけど俺がいるからそんなに落ち込まないで?」
俺はポロポロと涙をこぼしながら蛍さんを見つめた
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