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朝になった
今日から1人で俺は学校に行くのか…
普通は1人で学校に行くのは当たり前のことで…少し前までは俺もそうしてきた
しかし、俺の護衛として蛍さんと一緒に学校に行くようになって、1人で学校に行くことが寂しく感じた
学校に着き、席に座ると携帯が鳴った
メールを受信したようだ
メールの相手は如月さんだった
…あの人、電話だけでなくメールアドレスまで勝手に登録していたのか
内容を見ると
ヤッホー、蓮くん。
月一で会う約束だったけど、変更して俺が会いたい時
にあの場所まで来て欲しいんだけど
と書かれてあった
…ふざけるな
そんなめんどくさい事するわけないだろ
いきなり何言ってんだ
そんなことを思っていると電話が掛かってきた
『蓮くん?ヤッホー、そろそろメール見た頃だと思って電話したんだけど?』
「あなたはどこかにカメラでも仕込んでるんですか?怖いです」
電話の相手は如月さんだった
『やだなぁ、そこまで俺はしないよ…で、メールの件のことなんだけど』
「急に無理ですよ…月一だって抜け出してくるの難しいって言うのに…」
『蓮くんに余裕がある時にしか言わないよ…俺を誰だと思ってるの?蓮くんの行動なんて調べようと思えば簡単に調べられるし…今日から1週間は誰も付いてないでしょ?』
「なんで、知ってるんですか?」
『なんとなくね…そうなるだろうなって思って。それに、来れないならあの約束は無しになるんだけど?』
「…わかりました。なんとかします」
『ハハッ…そう来なくちゃね、じゃあ、早速今日の午後4時半に来てよ』
「え?…今日ですか?」
『何も問題ないでしょ?』
「本当に急ですね……はい、わかりました」
本当に何を考えてるのかわからない人だ
『じゃあ、よろしくね』
電話が切れた
俺は机に伏せた
蛍さんがいない状態でただでさえ少し不安なのに、如月さんのことでもっと不安になった
それに、また如月さんと会ったことがもし龍哉さんにバレでもしたら今度こそ嫌われてしまう…
でも、俺が会うことで組に有力な情報が流れるのならここは耐えるしかないんだ…
自分にそう言い聞かせた
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