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目が覚めると体はすっきりとしているが頭はまだボーッとしていた
「おはよう、蓮くん」
「…おはようございます」
俺は如月さんにもたれかかり眠っていたようだ
「そろそろ帰らなきゃね?」
「…はい」
カフェを出て家へと俺は帰った
カフェでの記憶は曖昧で、あまり明確には覚えていなかった
家に着くと龍哉さんは仕事部屋でパソコンをカタカタといじっていた
「龍哉さん、ただいま」
「蓮、お帰り」
龍哉さんを見て何か言わなければと言う気持ちになった
「あの、龍哉さん…俺、バイトしたいです」
口が勝手に動いた
「…どうした、急に」
「家にいてもすることないから」
「…ダメだ」
「どうしてですか?」
「心配だからだ」
「ほとんど人が来ないカフェですよ?」
「じゃあ、人が来ないのにバイトする必要はあるのか?」
「年配の方が1人でやっているところなので」
「…そんなにしたいのか?」
「遅くまでやるバイトでもないので、やらせてください」
「…仕方ない、やってもいいが、帰りが遅くなるようなら辞めるんだぞ」
「ありがとうございます」
龍哉さんに許可をもらった後ふと何でそこまでバイトやりたかったのかわからなくなった
その時如月さんから電話がかかって来てまた頭の奥がボーッとする感覚になった
『蓮くん?今、ひとりになれる?』
「はい…」
玄関へ行きひとりになった
『バイトの許可はもらった?』
「はい…もらいました」
『じゃあ、明日からバイトできるようにしておくから、明日も4時半にあの場所に来てね?』
「わかりました…ありがとうございます」
『要件はそれだけだから、じゃあね』
「はい」
電話が切れ、龍哉さんが俺を呼びに来た
「蓮?…電話か?」
「…はい。電話でした」
「なんか、今日変だぞ」
「…そんなことないです」
龍哉さんの声は届いているが何故かふわふわとした感覚が続いて浮ついた返事しかできなかった
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