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「じゃ、絶対に大丈夫なんだな?」
『だから、大丈夫だっつってんだろ!多分な』
「だから、多分じゃなくて絶対って言えよ!」
『別に何かあったら本家ごと海外に移動すればいいだろ?丁度、クエダの家の近くとかな』
「あ、そっか、それもいいかも。………じゃない!」
『あぁ?』
俺は、理事長室の長い廊下を歩きながらスマホを耳に当てて怒鳴っていた。そして、その相手とは……
「はぁ、父さんがいいと言うなら分かった。じゃあ、好きに動いていいんだな?」
俺の父だ。父は今、俺と入れ替わりで英国にいる。パーティーの参加だ。
『そうだ。あ、待て。Hey,Queda Long time no see(よぉ、クエダ久しぶりだな)
Sorry, please wait a moment(すまんが、少し待ってくれ)』
わぁ、クエダだ!!
クエダは英国民で皇家の親戚だ。とても、イケメンで紳士で頭が良くて俺の憧れの存在だ。
うわぁ、父さんいいなぁー!俺が、パーティーに出席した時はクエダいなかったのに!
電話越しからクエダがyesと言った声が小さく聞こえた。
『とりあえずお前の好きに動いていい、以上だ。
あ、どうする。クエダに変わるか?』
「変わって!」
『えっ、ん?oh!good idea!(いいじゃねぇか)
一樹、クエダがギリシャ語で話そうって言ってる。程々にな』
ギリシャ語はこないだ復習してばっかりだし、自身がめちゃくちゃある!
『Γεια σου, Kazuki.(やぁ、一樹)Πώς τα πας;.(元気か?)』
「πρόστιμο tnx(元気)Τι κάνεις τώρα.(君は今何してるの?)」
『partido de(パーティーさ)』
な、スペイン語だと!?
「That's impossible(それ(スペイン語)は無理だよ!)」
『クエド、主役の登場だ、切るぞ。じゃあ一樹頑張れよ。あとでかけ直す』
プッツン、プープープープープープー
父さんに切られた!
今から、クエダにスペイン語をご教授願おうと思ってたのに!
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