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「もう、許してくれなかったら、切腹して死ぬしかない……」
ガチャ!
「これは何の騒ぎだ?」
俺が父さんの対処法を考えていると計ったように食堂の扉が開かれた。そこから入ってきたのは理事長さんと3人の先生方だった。
「はぁ、この騒ぎの関係者以外は寮に戻って待機していなさい。放送が流れるまで寮内待機とします」
理事長さんの一言で生徒はぞろぞろと食堂から出ていった。
「いい様に利用されたような気しかしません。俺があのマリモに絡まれるのを知っていましたね、理事長さん?」
「利用したのは悪かった。君を利用して私の知らないことを知ろうとした」
「まぁ、今回は助かりました。でも、俺の命も僅かかも知れません」
「それはどういうことだ?」
「父さんからの電話を場の空気に耐えられず切ってしまいました。しかも、父さんが話してる途中に……」
俺が絶望した顔で言うと理事長さんは顔を青くしてご愁傷さまと言った。これは、父さんの怖さを知ってる顔だな。
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