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黒と金を基調とした外装にシルバーでPLATINUMと書かれている。
ここはPLATINUMの本店兼本社である。
「あ!」
藤森がドアを開けたとき、スマホを見た柳が小さく声を上げた。
「どうした?」
「いや…寮外に出てきたのなら、今日は昼をみんなで食べましょって母からメールが来て…その……」
「じゃあ、ここで柳は解散で大丈夫だよ。今度、柳の父上殿にもお礼しに行くから」
「すみません!!」
柳は小走りでPLATINUMに入っていった。
「仕方ない。様子見だしな。あ、藤森その辺をドライブしていていいからな」
「あ、あの…僕もダメですか?」
「へ?」
「あの…その…鈴木さんにプレゼントしたいんですけど、一人で入る勇気がなくて…し、失礼を承知で申し上げております!!」
「はぁ…」
俺のため息に頭を下げている藤森の肩がビクッとなった。
「地下に車を停めてこい。入口で待ってる」
「は、はい!!」
藤森は急いで車に乗ると地下の駐車場に向かっていった。
鈴木と藤森は仲がいいのか?
学園に来た時だって、倒れるまでなんか働かされたぽいし、元々二人はあんまり接点がなかったから、プレゼントするまでの仲だとは驚きだ。
「はぁ、はぁ、はぁ…お待たせしました!!」
「行くぞ」
「はい」
玄関に入ると、すぐにエントランスが見える。まるでホテルに来たかの気分だ。
一階と二階にに商品などが売っているのか。で、会計は一階のエントランス横のレジ…中はやはり、高級感漂う内装で黒と銀を基調としている。
コスメ、アクセサリー、バック、服、サイフ、香水、などを順番に見ていく、すると、藤森がネクタイのところで足を止めて、何本もあるネクタイの中の一つを目を見開いてみていた。そして、しばらくしてそれを手に取ると何故か周囲を確認してから走って一階に向かった。
そして、しばらくすると黒の小さな紙袋を持って二階に上がってきた。
「買ってきました!」
嬉しそうで何よりだ。
「お客様、なにかお困りでしょうか?」
ん?あれは…咲さん?じゃない?ん??まさか、待宮さん!?
女性に話しかけていた咲さん似の男性は多分、いや、絶対に待宮さんだ。社長自ら、客の相手をするのか…
「きゃっ///待宮様!?」
「今回のご用途は何にございましょう?」
「自分へのご褒美です…///」
「ご褒美にございますか?そうですね、そんな貴方様にはこちら天使モデルのシュガーキスのバックがお似合いかと、白を基調としており、貴方様の迸る純情さを表してくれます」
「じゃあ、これを頂くわ///」
「ありがとうございます。君、お客様をご案内差し上げて!」
近くいた店員にあとを任せると、ドンドンとお客様の要望を聞いていった。
「失礼、お客様。本日は彼女様へのプレゼントですっ、清光?あれ?ん?」
「清光の息子の一樹です。先日はどうも」
「あ!これは大変失礼致しました…ということは、ビジネスの前の視察ですか?」
「まぁ、そんなところです」
「では、少し話しませんか?」
「お言葉に甘えて…藤森、車に戻っていろ」
「は、はい!」
「こちらです」
俺は社長に着いていき、関係者以外立ち入り禁止の三階へ階段を登っていった。三階へ上がるとエレベーターしかなく、そこから1番上の十階まで上がった。
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