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生徒会室で
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僕はあーちゃんの制服の裾を引っ張る。
「あーちゃん、何でここに連れてきたの?」
「昨日言ったろ?しのぶの友だちに会わせろって。」
「あ、そっか。」
そういえばそらくんを判断するとか言ってた気がする。
「そらくんはいい子だよ!」
「あぁ、そうみたいだな。さっき聞いてた。」
そっか、あーちゃんさっきの会話聞いてたんだ。
「あの、ごめんね。僕あーちゃんは悪い人じゃないって皆に言えなかった…」
あーちゃんの為に皆に反対する事も出来なかった弱虫の僕。
さすがのあーちゃんも呆れちゃうよね。
嫌われたらどうしよう…
それなのにあーちゃんは僕の頭をぽんぽんしてくれた。
「そんなん気にすんな。俺は周りからどんな風に見られようと気にしねーよ。俺の事はしのぶと涼が知ってればいいから。」
やっぱりあーちゃんは優しかった。
「あの…」
僕とあーちゃんがほのぼのしているとそらくんが尋ねる。
「それって俺達を生徒会室に呼び出した理由にはなってませんよね?」
あ、そういえば。
そらくんに会いたかったなら教室で良かった筈だ。
「あ、それは俺がしのぶくんを呼んだから。」
そう言ったのは涼さんだった。
どうして涼さんが?
「実は今、生徒会のメンバーが僕と梓馬だけで人手が足りないんだ。それでしのぶくんを誘おうと思って。梓馬が空太くんも連れてきたのは梓馬が個人的に空太くんを気に入ったからだと思うけど。」
涼さんの説明に僕はポカーンとしてしまう。
僕が生徒会?
一年生だし頼りない僕でいいのかな。
それにあーちゃんが生徒会に入っているなんて知らなかった。
あーちゃんは高校に入って涼さんの話しかしなかったから…
「しのぶ、生徒会入れよ。」
僕はあーちゃんのお願いは断れない。
「僕でいいの?」
「あぁ。生徒会に入れば今よりしっかり守ってやれるからな。」
「わ、わかった…」
多少の不安を残しながらも僕は受ける事にした。
「しのぶっちが入るなら俺も!」
そらくんが元気に手を挙げる。
「そらくん、いいの?」
「もちろん。しのぶっち1人だとなんか不安だし、なんか面白そうだからね!」
そらくんは相変わらず明るくそう言った。
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