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放課後の生徒会
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放課後、生徒会の一員になった僕達が生徒会室に集まるとあーちゃんと涼さんはもう来ていた。
「お待たせしました!」
元気よくそらくんが生徒会室に入る。
「あ、やっと来た。」
待ってましたといわんばかりに涼さんが立ち上がる。
「今日はとりあえず生徒会の説明だけして終わろうと思うから、そこに座ってね。」
生徒会室には会長の机が一つあって、その前に長机が一つと椅子が四つ並べられている。
僕はあーちゃんの正面、そらくんが僕の隣に座ると涼さんの話が始まった。
「2人はまだ入って来たばっかで知らないと思うんだけど、うちの学校は生徒の意思を尊重するっていう方針なんだ。だから行事とかは全部生徒会が仕切らなきゃいけない。」
「へぇー。」
それがこの学校が人気の理由の一つなのかもしれない。
「生徒会の主な仕事はみっつ。
一つ目はさっき言ったみたいに学校行事の管理。
二つ目は各部活動の予算なんかを決める事。
最後に生徒からの意見を聞いて実行するかどうかを決めること。
大体このくらいかな。」
生徒会って凄いんだなぁ。
あーちゃんに言われたからって簡単に入る事を決めちゃったけど、そんなに簡単に決めちゃって良かったのかな。
不安だなぁ。
「そんな不安そうにすんな。思ってるより難しい事じゃねーし、分かんないことは俺が教えてやるよ。」
あーちゃんは僕の考えを見透かしたようにほしい言葉をかけてくれる。
「ありがとう、あーちゃん。」
こうして今日はとりあえずここで解散になった。
***
「おい、空太!」
帰り際、何故か梓馬さんに呼び止められる。
「何ですか?」
梓馬さんはしのぶっちや涼さんには聞こえないように声のボリュームを落とし真剣な顔をする。
「生徒会に入ってた奴がいなくなったのは昼に言った理由だけじゃない。涼の事が好きな過激なファンが生徒会のメンバーに嫉妬して片っ端から脅しや暴力で辞めさせていった。俺はしのぶの事は全力で守るけどお前まで守れる自信はない。
お前なら、自分のことくらい自分で守れるよな?」
ニヤリと微笑まれる。
「…気づいてたんですか?」
「体つき見りゃ分かるよ。」
薄々気づいてはいたが、梓馬さんは凄い人だ。
「分かりました。気おつけておきますよ。
じゃあまた明日。」
僕はしのぶっち達に手を降って寮にもどった。
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