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空太の話 2
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暫く部屋で休憩してから寮の食堂へ行くと時間も遅いからか人気も少なくなっていた。
ラッキー、俺の貸切だ。
そんな風に思ってたんだけど、実際そうでは無かったらしい。
「おい、一年。ちょっとツラ貸しな。」
何処からか現れた奇抜な格好をした三人組がいつの間にか俺を囲っていた。
三人とも俺より背も高くてがたいもいい。
普通の奴だったらこんな状況怖くて堪らないだろう。
「あれ、先輩方どうかされましたか?」
笑顔で振り向く。
ここで問題は起こしたくない。
三人を刺激しないようにしなきゃ。
僕は何も知らない一年を演じる事にした。
「お前さぁ、生徒会に入ったんだって?」
おぉ、今日の話なのにもう広まっているのか。
噂の広がる早さに感心しているとドンッと壁際へと詰め寄られる。
「調子に乗ってんじゃねーよ。お前みたいな野郎が涼様の側にいるなんて許せねぇ。」
あぁ、そうか。
こいつらが梓馬さんの言っていた過激なファンか。
困ったな、揉め事は嫌なんだけど。
こんな状況で、俺はそんな事を呑気に考えていた。
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