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体育祭 10
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恐る恐る振り向くと背の高い先輩が3人がニヤニヤしながら僕を見下ろしていた。
「な、何ですか…?」
怖い…
今まで僕をいじめてきた人達と同じような目で舐め回すように見られている。
僕はあの一年生に騙されて連れてこられたらしい。
「何の用ですか…?」
もう一度聞く。
僕はこの先輩達を知らないし、何かされる覚えもないのだ。
早くここから出たかった。
「お前、生徒会に入ったんだって?
1年の癖に生意気なんだよ。涼様と会話だなんて100年早いんだよ。」
ドンッ
僕の横をギリギリ掠めて先輩が壁を蹴る。
何で僕がこんな目に…
怖くて涙で視界がぼやけてくる。
そういえば昔、あーちゃんから涼さんには危ないファンがいるって聞いたきがする。
一瞬涼さんのことを恨みそうになって頭を振った。
違う、涼さんが悪いんじゃない。
涼さんだって苦しんでるはずなんだ。
ごめんなさい、涼さん。
心の中で謝って僕は潤んだ目でキッと先輩達を睨みつけた。
僕だって涼さんを守るんだ。
だけど体は正直で、怖くてビクビクと震えていた。
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