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空太の話 4
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俺は寮に帰り制服から私服に着替えると真っ直ぐ涼さんの部屋に向かう。
あれからというもの俺は涼さんと仲良くさせて貰っていて、毎日のように部屋を行き来する仲になっていた。
「涼さん、俺です。空太です。」
部屋の前で涼さんを呼べば中からはドタバタと足音が聞こえ涼さんが顔を出す。
「いらっしゃい、空太くん!」
あ、エプロン姿…
王子様にフリフリエプロン。
意外と似合う。
中からは美味しそうな匂いが香ってくる。
「もしかして料理作ってたんすか?」
「う、うん。あまり上手じゃないんだけど…空太くんに食べてもらいたかったんだ。」
「ふーん。」
どうせ涼さんの事だ。
食べてくれないかも、なんて考えているのだろう。
ものすごく控え目な態度だ。
「俺の為に作ったんだ。」
「…うん。」
顔真っ赤。
可愛いな。
俺だけに見せるその表情になんだか優越感。
「じゃあ頂きます。ありがとうございます、涼さん。」
そう言うと顔がぱぁっと明るくなる。
「やったぁ、すぐに準備するから中に入って待っててね!」
可愛い王子様に俺は惹かれている。
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