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狼と羊
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ーsorarusaidー
「…。」
俺は今物凄く不満だ。
家に上がったものはいいものの、まふの携帯に電話が掛かってきて、すぐ戻るとか言っておきながらかれこれ20分くらい経った。
( 様子でも見てこようかな。)
声が聞こえる方の部屋のドアをそっと開ける。
まふは丁度背中を向けていてこちらに気づいていない様子だった。
「そうなんですよ!」
( 凄く楽しそう…。
なんかもやもやしてきたし、もう暫くかかりそうだし部屋に戻ってなんか暇つぶししてよう。)
そう思ってドアを閉めようとした時。
ふいにまふの声が裏返った、とみるみるうちに耳まで真っ赤になっていった。
動揺しているのか上手く言葉が出ていない。
( なんで耳まで真っ赤にしてんの。)
疑問が浮かんでくるうちに別の感情が湧き上がってきた。
( そういや俺と話している時よりも楽しそうだったな。耳まで真っ赤にしちゃうくらいだし。誰かに取られるのかな。今まで男だからって油断してたけどあいつ可愛いし…。誰にも取られたくない。)
気付いた時にはまふを押し倒していた。
「そ、らるさん…?」
動揺しているのか真っ赤な瞳が左右に揺れる。
「お前が悪い…。」
「え…ちょ!んん!」
まふが口を開けた瞬間に自分の舌を入れる。
まふの舌と自分の舌を絡ませる。
「ん…んぅ、ぷはぁ!そらるさん!」
『おーい、大丈夫かー?まふー?』
( この声は、天月? )
「あ…。」
まふの携帯を手に取りまふに渡す。
「そういえば通話中だったんだよね。」
「う、うん。」
「話しなよ。」
にやりとそらるが笑う。
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