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狼と羊
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ーmafusaidー
上がってもらったもののすぐに電話が鳴ってそらるさんを置いてきぼりにしてしまった。
上手く会話に集中出来てなくて天月に心配された。
『まふー?おーい、聞いてる?』
「え、あ、ごめん、聞いてなかったです。」
『マジかー。なんか今日いつもよりぼーっとしてない?』
「ごめんごめんっていつもよりっていつも僕がぼーっとしてるみたいじゃないですか!!」
『え、だってそうじゃんw』
「違いますー!」
『怒んなよw』
「怒りますよー!」
『あー、そういや今度そらるとコラボするんだっけ?』
「そうなんですよ!」
『で、なんか進展あった?』
「うぇ!?」
顔に熱が集中してくるのが分かる。
「な、な、何言ってるんですか!?」
( ま、まさか…。)
弁解しようとした瞬間突然背中に衝撃が走る。
( え…?)
気付くとそらるに押し倒されていた。
背中の衝撃は押し倒された時に背中を打ったものであった。
「そ、らるさん…?」
「お前が悪い…。」
「え、ちょ!んん!」
いきなりキスをされた。
( し、舌!?)
自分の舌とそらるの舌が絡みあう。
( 何これ、気持ちいい…い、いや!今はそれどころじゃない!!)
「んん、ぷはぁ!そらるさん!」
『おーい、大丈夫かー?まふー?』
天月の声。
「あ…。」
「そういや通話中だったんだっけ。」
そらるが僕の携帯を手に取り、僕に渡す。
「う、うん。」
「話しなよ。」
そらるがにやりと笑う。
( こ、怖い…。いつものそらるさんじゃない…。)
「ほら、早く。」
鋭く尖った声。
前髪から覗く瞳がまるで獲物を捉える狼のようだった。
( 逆らったら何されるか分からない…。)
急いで電話に出る。
さっきの衝撃でミュートを押していたらしい。
すぐにミュートを解除して電話に出る。
「もしもし。」
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