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珍しい
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「はははっお前、天宝院が名前だと思ってたのかよ...っ」
「うるさいなぁー。院の名前が院じゃなくても俺は院って呼び続ける」
「お前、院院言い過ぎっ...」
「じゃあお前は笑いすぎな」
陽生に俺と院が出会ったきっかけを話すと、ツボに入ってしまったのかずっと笑っている
珍しい陽生の笑顔に釘付けになってるやつもいる。
陽生、意外にモテるんだよな...
「はぁー。面白かった。てか、翔さ、俺達のこと名前でいいよ。な、和?」
「ん?うん。別にいいよー、てか、逆に呼んでほしい!」
陽生と俺で名前で呼べ呼べと言っていると最初は渋っていた院もしぶしぶ顔を赤くして「陽生くん...和くん...」と呟いた
異常なくらい恥ずかしがるので俺は笑ってしまった
すると少しすねたように頬を膨らませる
そしてふと、蛍がこちらを見ているのに気がついた
こちらにおいで、と手招きすると少し躊躇いながらこちらに来た
多分蛍を見た俺の顔はだらしなく緩んでいたのだろう
陽生はドン引きしていた
なんだよ、陽生も奏奈ちゃんを見る時 ニヤニヤしてるよ!
そういう意味を込めた視線を送っていると陽生は不機嫌に目を細める
あ、やべ。
陽生は怒らせるとやばいタイプの人間だ
特に怖いのは奏奈ちゃんが関わっている時
若干顔を引き攣らせながら 俺の隣の席に蛍を座らせる
ふわりと蛍のシャンプーの匂いがしてきて興奮してしまった
蛍は院のことが怖いのかまだビクビクとしている
その姿も愛おしいんだから俺は重症だ
「蛍、院はイイヤツだよ。優しいしね」
そういうと意を決したように自己紹介をする
「む、室岡蛍です...えっと...?」
何を言えばいいのかわからなくなってこちらに助けを求める蛍
「蛍は俺の友達!んで、双子の弟がいる」
俺が蛍に変わって自己紹介をしてやると今度は院が口を開いた
「天宝院翔です...えっと、兄弟はいなくて、1人っ子。陽生くんと和くんと小学校が同じで、前に和くんに助けられたことがあります...」
二人の自己紹介が終わったあと、四人で色々話していたらチャイムが鳴ってしまったので、帰りに一緒に帰る約束をしてそれぞれの席に戻った
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