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ハルと一緒に蛍達が待っている場所まで歩く
一緒に話していても思ったが、やけに人の顔色を伺う
「もー!ハル、そんなに人を気遣う必要ないと思う!」
外見に似合わず、自分の本心を言わないハルに痺れを切らして指摘すると
若干暗い顔をして、癖なんだ、と呟く
「……ハル、すぐにとは言わない。言わないけど、少しずつでもいいから本心を話してくれないか?」
「…オレ、本当のこと言ったら、和のこと傷つけちゃうと思うんだけど……」
「ん?あー、平気だよ。俺、心だけは強いからさぁ!」
「…ふふっ」
……今、初めてハルの笑っている顔を見た
教室でもいつも無表情で、時々眉根を寄せている。
そういう表情しかみたことがなかった
「…ハル、笑った顔可愛いな……」
俺がそう言うとハルは顔を真っ赤にして喚く
それを俺が軽くあしらうと頬を膨らませる
…小動物みたいだな
可愛くてクスクスと笑うと、不機嫌そうに顔を背けてしまったので、流石にやばいと本気で謝ると、今度は俺が笑われる
そんな会話をしているうちに、陽生達が見えてきて俺が手を振ると、奏奈ちゃんだけが手を振り返してくれた。
くぅ…!
優しいよな、奏奈ちゃん。
陽生といいコンビだと思う
そんなことを思いながら陽生達に近づく
俺に気づいた院が、俺に駆け寄ってくる
何故だか分からないが、さっきよりも距離が近い気がする
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