アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
クラス分け
-
授業で当てられることもなく、やっと放課後になった。
今日は院にも会えたし、ついてると思う
でも、やっぱり蛍は怯えてる
蛍には傷ついて欲しくない
俺の大切な人だから
うーん。
やっぱり院と距離をとった方がいいのかな...?
でもそれだと、院が可哀想だよね
まぁいいか。
俺は馬鹿だから一人で今考えていても始まらない
まずはどうやって中嶌くんに声をかけるか
覚えているだろうか?
中嶌くんは院の隣の席のヤンキーもどきである
中嶌くんは今教室で何かをしている
何をしているのかはわからない
だって見えないから
俺は今、教室の前のドアに隠れて中嶌くんを見ている
なぜこんなことになっているかと言うと
実はさっきも中嶌くんにどうやって話しかけるかを考えていたのだが、時間が経つのは早く、放課後になってしまっていた
そして思いついたのはわぜと忘れ物をして俺だけ戻ってきて話しかけよう
という事だ。
そしてなんとか一人で戻ってきたのはいいものの...
なんて話しかければいいんだ?
今まで話したこともないし、共通点なんて知らない
もういいや!
どうにでもなれ!
半ば投げやりになりながら教室の中に入る
すると中嶌くんはこちらをチラリと見てからすぐに目をそらした
ここから見てみるとわかるのだが、どうやら勉強をしているようなのだ
俺はバカだから中嶌くんが解いている問題はわからない
中嶌くんが解いているのは数学。
しかもSクラスの問題
うちの学校は理系に力を入れていて、文系の俺からしたら地獄なのだ
数学や化学などは成績順のクラスで、下からC、B、A、S、なのだ。
ちなみに俺はBクラス
「...中嶌くん、これ、何語?」
中嶌くんが解いている問題を見てついつい言ってしまった言葉
中嶌くんは何を言っているんだコイツ、という目で見てくる
やめて、哀れになるからやめて...
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 24