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ストーカー…1*
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不意打ちで殴られ、よろめいたところを玄関で押し倒された。反射的に抗うともう一度殴られた。それだけで気力が削がれた。
相手は加減したのかもしれない。口の中に血の鉄臭い味が広がったものの、歯が折れたり欠けたりした様子はなかった。
急激に態勢が変わったことと、大柄な男がのし掛かる圧迫感に息が乱れる。結希の呼吸音に、相手の興奮した息遣いが重なる。ジーンズの前を暴くベルトの音がカチャカチャと鳴った。
「ケツ上げろ」
男がウェスト部分を強く引きながら低い声で言った。結希は必死に恐怖を抑え込み、声を飲み込む。こういう場合に抵抗すれば余計に酷い目に遭うことは経験で知っていた。
こんなことは数年前なら馴れたことだった。当時はこんなものでは済まなかった。今生きているのが不思議なぐらいに。
「おい、早くしろ!」
再度、男が腕を振り上げた。咄嗟に顔を庇い、結希は両腕を顔の前で交差させた。それを男が一纏めに片手で拘束し、頭上に縫い止める。
言われるまま結希は男の体重の下で不自由な身体を浮かせた。下着ごと降ろされた下肢が寒さに震える。両脚から下衣が取り払われるまであっという間だった。
二度殴られた顔はきっと腫れてしまうだろう。男らしさを求める客に受けるだろうか。それとも嗜虐趣味の客に受けるのだろうか。どちらにしろ、無理矢理挿入でもされて怪我をすれば、しばらくそちら側でのプレイはできなくなる。それはできれば避けたかった。
「おねが……痛く、しな……で……」
震える声で懇願すると、それは大層男のお気に召したようだった。
男は両手の拘束を解き、結希のシャツをたくし上げて胸元まで晒すと、屹立した乳首へ唇を寄せた。そのままざらついた舌をねっとりと這わせる。
「……っ」
生暖かく濡れた感触に、痺れるような快感が腰から駆け上がった。身を守るため嫌悪感をやり過ごしてなるべく快感を追う。
「あっ……あ、……っ」
「知らねえ男に犯されて感じてんのか、この淫売が」
罵る言葉に男は下卑た嘲りを滲ませた。左の乳首に触れるか触れないかのところで舌先がちろちろと細かに振動して唾液を送る。男の粗暴さに反して繊細な刺激は、内部から結希を狂わせようとしていた。そこはすぐにぷっくりと膨らみ、唾液に濡れててらてらと光った。
このまま相手の股間に自らのものを擦りつけて快楽を追えば、多少は潤いを得ることができるだろう。だが、そう思うのにやり場のない手が相手の肩を掴んで、今なお引き剥がそうと押し返していた。
「う……や……ぁっ」
勿論、力で敵うべくもない。男は意にも介さずもう片方の乳首を爪弾いた。
「ひ――……っ」
痛みを伴う刺激に結希は背を仰け反らせる。幾年も慣らされ開発された身体は今日の仕事で熟れてより敏感でもあった。両の乳首を同時に嬲られ、結希は何度も背を跳ね上げて震えた。
こんなことは馴れている、と結希は何度も心の中で唱えた。終わるまで我慢していればいい。なるべく身体が傷付かないように、相手の意に沿うように。なんなら楽しめばいい、手酷く扱われたなら扱われた分だけ今夜はよく眠れるだろう。
「満更でもねえんだろ。ここ、こんなにびしょ濡れにしてよォ……」
「あっ、ああァッ!」
息遣いは興奮した男の方が荒いぐらいだった。乳首を弄る指が薄い腹筋をなぞり、下生えを掻き分け、結希のペニスを根元からそろりと撫で上げた。勃ちはしていなかったが、そこは先走りにぐっしょりと濡れていた。
触れられれば誰にでも反応してしまう。それだって身につけた特技だ、と結希は自分に言い聞かせる。だが、意味もなく何度も何度も涙がこめかみを伝い落ちた。
柔らかく握り込む手が竿をゆっくりと扱き始めると、もうすぐに何も考えられなくなる。鈴口を親指がぐりぐりと捏ね回し、時折他の指が双球を弄ぶ。
結希は啜り泣きながら甘い嬌声を上げ始めていた。
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