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BL Land「2014 Valentine」Tour{増刊特集}
片思いバレンタイン4
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「な……なに?」
サッと渡されたそれは綺麗にラッピングされた箱で
「…なに?これ…」
「……チョコや」
俺は聞き間違いかと思いもう一度聞くと夕樹の顔が真っ赤に染まり
「チョコや言うてるやろ!!黙って受け取れ!!」
え…そんなの…
「貰っていいの…?俺なんかより…かなちゃんにあげないと…」
「…ええねん!チョコ…欲しかってんやろ?克巳が元気なるんやったら俺も嬉しいし…あー!とりあえず受け取れや!!」
勢いよく胸にグイグイとチョコを押し付けられ痛かったけどそれ以上に心臓が高鳴っていた。
「じゃあな!…克巳もさっさと教室戻りや!」
そう言って振り返り屋上を出ようとする。
「…ゆうちゃん!」
「なんや?」
「ーーー好きだよ」
そういった瞬間強い風が吹き髪の毛がフワッと浮く。
夕樹は驚いた顔をして止まっていたがすぐに赤くなって
「急になに言ってんねんなぁ!びっくりするやん!オレも親友として好きやで!!」
なんて言葉が返ってくる。俺はそうじゃないんだけどね。もうゆうちゃんの笑顔見てたらいっかとか思ってしまう。
「うん、ありがとね!じゃあ戻ろっか!」
その後二人は教室に戻りいつものように騒いでいた。
ちょっと切ないけど俺には幸せな一日だったきがする。
「ゆうちゃん……俺の分までお幸せに…」
そう言って持っていた夕樹からのチョコにそっとキスをした。
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