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あの日、ふと目に入った。
何人かに囲まれて、酷い言葉を浴びせられている子を。
考えるより先に動いていた。
囲んでいた数人を一喝し、その子の手を引いて人気のない場所に行った。
そこで初めて顔をしっかり見た。
「大丈夫か?」
そう聞いた俺にお前は…
弾けんばかりの笑顔を向けて
「助けてくれてありがとうございます!」
と言った。
その笑顔にドキっとした。
これが俺とナオの最初の出会い。
俺の父親が警察官だったからだろう、
人よりは正義感とかが強い自覚はあった。
でもナオを助けたのはそれだけじゃない気がする。
あの時すでに、俺はナオに一目惚れしていたのかもしれない。
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