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後処理をして、眠ってしまったナオを綺麗にしたベッドに寝かせた。
最近俺に慣れてきたのか、可愛らしい反抗をするのが本当に可愛い。
俺の理性はいつも切れる寸前だ。
ベッドの端に座って、ナオの頭を撫でていると
俺の携帯が鳴った。
「もしもし」
「よぉ、アキ。天使ちゃん共々元気にしてるか?」
「はぁ…こんな時間に誰かと思えばお前か」
電話の相手は前の仕事場の同僚、マコ。
俺の事を1番よく知っている友だ。
「この時間にアキが起きてるってことは…天使ちゃんとニャンニャンした後か?」
「うるさい。とっとと用件話せ」
「おぉ、こわ……分かった。話すよ…
で、お前いつまでやるつもりなんだ?」
「何がだ」
予想はつくが、それは今まで考えないようにしてきたことだ。
「はぁ…分かってんだろ。好きだからって、違うだろ?
お前の天使ちゃんが可哀想だよ。俺にはね」
「…るさい……彼女すらいないお前に言われたくない」
心の動揺を隠すために嫌味を言った。
「そこ突っ込まれたら苦しいが…
今の状況にして、お前は満足してるか?
欲望に終わりはないんだよ。
いつかどっかで区切りつけねぇと、取り返しのつかないことになるぞ。
それだけだ。んじゃ、達者でな」
言うだけ言って、電話は切れた。
「分かってる…分かってるよ」
囲えば囲うほど、不安になる。
仕事も友も捨てて…
自分の全てを捨てても、ナオの全ては手に入らない。
ナオが俺を好きなのは知っている。
それでも不安だ。
それでも怖い。
マコの言うように、取り返しのつかないことをしてしまいそうな自分が
1番怖い。
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