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「綺麗になりました?」
うんうんと首肯く相川に、にっと口角を上げながら口から手を引き抜いた。
口から伸びる唾液が恥ずかしくてたまらない。
「……ハァ、ハ」
「うん。
精液は付いてないですね。
光輝さん、お利口ですよ」
女の子が好みそうな甘い笑顔にドキッとする。
お利口と言われる歳でもないが、古志に褒められる事がなぜか嬉しかった。
「良い子です」
すごい、大人びた顔…
は、ずかし……
「ぁ…っ」
今しがた舐めて綺麗にした手が膝裏を掬うとグッと腰が押し付けられる。
動くんだ、ときつく目を瞑り律動に備えるが一向に動く気配はない。
うご、かな…い…?
「…?」
「なぁんて」
「あッ…あ……ア…、」
目を開けると同時に始まったピストンに腰が痺れた。
気持ち良い刺激が頭を突く。
情けなく揺れる脚や腕にしがみ付く手。
ひ弱な身体は、高校生に良い様にされ歯が噛み合わない。
背中が畳と擦れて熱くなっていく。
激しい。
若さにこの身体は耐えられるのだろうか。
歳はとりたくないが、それが摂理。
歳をとって良かったと思う事も多々ある。
だが、性行為に関しては若い方が良かったと痛感する。
山や海、川で遊び育った幼少期ならまだしも、インドアで運動なんて通勤と勤務中に学校内を動く事しかなくなったこの歳では高校生の精力に付いていくのがやっとだ。
細かく酸素を取り込みなんとか古志に着いていこうとするが息が上がってキツい。
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