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父親失格《中》
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秀春は途中で辞めようとしたが体が言う事を聞かず洸の体に触れ犯してしまったのです。洸は終わった後あまりの痛さに気絶してしまい、秀春は後片付けをし、自分の部屋に行きなんて事をしてしまったんだ。と悔やみました。でもその後悔は消えません。当たり前のように──。
―翌日―
秀春「......。朝...か...。」
ふと昨日の事が頭に──。
「...っ......。。夢...な訳ないよな...。すまん、洸。」
《コンコンッ》 《ガチャ》
紫「あら...? 秀春さん、起きてらっしゃったのね。」
「...。あ、あぁ」
「おはようございます。朝食の準備を斎藤がしてくれたのよ」(ニコ)
「そうか。すぐに行く。下で待っていてくれ」
「はい、お着替えのご用意はあるの?」
「あぁ、大丈夫だ」
―リビング―
《ガチャ》
斎藤「おはようございます、秀春様」
「おう、おはよう。」
「..。どうか...なさいましたか?今日は何だか顔色が良くはありませんが...」
「.....あぁ...まぁな...。少し体調が悪いだけだ気にするな」
「..かしこまりました。」
「..洸は..どうした?」
「洸お坊ちゃまは多分いつもの寝坊だろうな...と思います。」
「そうか...。そうだ斎藤。お前はまだこの家に来て間もないんだ。堅苦しいのは嫌だろう、少しは家みたいにくつろいだりしても良いんだぞ。」
「...。いえいえ...私はこの家の執事なので...」
斎藤は生まれてようやく1歳になる頃、親に捨てられていた挙句、手紙に書かれていた文章は酷いものだったのです。
『この子を見つけても拾わないで下さい、この子は他人に不幸を与えるのです。私はこの子が生まれてから夫からのDVを受け、ママ友さんからも嫌われ私の居場所はなくなりました。勿論家は私の家でした。でも夫に追い出されたのです。私はどん底に落とされた瞬間この子がいるからこんな事になったんだ、この子が邪魔だから夫からもDVを受けたんだ。と確信しました。この子は酷い子です。母親をどん底に陥れる酷い子です。なので拾わないで下さい。そのまま餓死でもなんでもするようにそのままにしておいて下さい。それでもこの子を育てたいのなら同じ目に合います事をどうか御理解してくださいますよう存じ上げます。私はこの子を捨ててから夫の元へ行くとすぐに上手く行きました。全てこの子が悪いんです。この子がいたから私はあんな目に。』
と、書かれていました。秀春はこの文を見て言いました。『不幸を与えてるのはこの子じゃない。それでも愛するのは親の務めだ。本当の親なら愛していたはずだ』と言い、斎藤を拾い育てたのです。斎藤は中学生になったくらいの歳に初めて両親がいないと知ったのです。
紫「秀春さん、洸が熱を出したみたいなのっ。なっ...なんでかしら...っ...」
秀春「取り敢えず落ち着きなさい。」
「...で、でもっ...洸が熱を...っ」
「分かっている...。(洸が...熱......。昨日の...せい...か...。)」
《コンコン》 《カチャ》
紫「...洸?大丈夫...?つらいのかしら...返事がないわ...。」
「紫、苦しがっているが眠っているんだ...。落ち着け」
斎藤「お薬お持ちしましたっ」
「ありがとう。」
「...(くそ...俺のせいか...。今から悔やんでも...遅いのは分かってる...。けど......。。)斎藤、紫、後は頼んだ。ちょっと仕事が出来た...。」
紫「えぇ...洸は私と斎藤で面倒見ます。行ってらっしゃい。秀春さん」
「...行ってらっしゃいませ、秀春様」
「あぁ、すまんな。」
秀春は零れ落ちそうなたった少しの涙を拭きその場を立ち去ってしまったのです。
《続く》
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