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父親失格《完》
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『とぉさん、なんで俺だったの──?』
秀春「......っは...っ!!はぁ...っ...はぁ...。はぁ...。」
紫「秀春さん..起きましたか。魘されていましたね..」
「あ、あぁ。。大丈夫...だよ。洸..は?」
「ルイ君の所へ遊びに。」(ニコ)
「そうか。」
ー今頃洸とルイはー
ルイ「洸君?どうしたの?あまり元気ない気がするよ...?」
洸「...え?どー言うことだ?おっ、俺っ。元気だぞっ?」
洸は無理にでもルイの目の前では絶対に明るく振る舞うようにしていました。
でもルイにはお見通しだった──。
「んーんっ、無理してるよっ。僕には分かるんだから、もう。」(クスッ)
《ギュ..》
「っ...?ル、ルイ...。」
「よしよし...。何があったかは言いたくないだろうから言わなくていいけど...。溜めちゃダメだよっ、僕に言って?」
「お......っ......おぅ..ズビッ...グスッ...」
「良いよ。泣いても..。僕がぎゅーしてあげるから..」
「泣かねぇ...よっ...ばかっ。」
洸は強がりで強引で誰よりも負けず嫌いだけど、一番大好きな幼馴染『美海 ルイ』には心を許して涙を零していました。
「なぁ、ルイ...。お前はキノが好きなのか?」
「へ?いきなりどぉしたの...?まぁ好きだけど...」
「いや..。俺は...ルイが好きだよ..。いっぱい好きだ。」
「ありがと...でも...。僕は洸君とお付き合いできないよ...?」
「...。それは...!!それは...分かってるよ...。でも俺はルイがいい。」
「こう...くん...。ごめんね...?」
「......。ニヒヒッ...分かってるよっ!ごめんなっ!なんでもねーよっ!遊ぼーぜ!!」(ニコッ)
「う、うんっ」(ニコ)
キノ「ルイ...ふっちゃって良かったのかなぁ...?こう泣いちゃわないのかなぁ...?まぁ俺もルイ好きだから付き合うって言っちゃったら嫌だったよ...」
この頃のキノはまだ弱々しく、大人しかった頃だっ
たので素直にルイの事が好きだったのだ。
「るーい!俺も...遊びたい!」
ルイ「キノ君!うんうん、遊ぼっ」(ニコッ)
洸(そっか。 ルイはキノの事好きなんだ。そうだった。分かってる...。分かってるけど...なんか、いやだ。)
「お、俺!帰るわ!斎藤と出かけるんだ!忘れてたわ!じゃーな!また今度遊ぼーぜ!」(ニカッ)
「うん!またねっ、また遊ぼうね」(ニコ)
洸は帰り際に涙を流しその場を去った──。
―恋野々鬼家―
斎藤「おや..洸お坊ちゃま?お帰りなさいませ。」
「斎藤...ただいま」
「おれ。ルイにふられたかな。」
「さぁ...。でも諦めない事が大事です。まぁ..、身を引くのも大事ですが。」
「...うん。」
「泣いていますね...。こちらの方に...来ますか?こんな俺ですが、お坊ちゃまが泣いていたら悲しいです」
「斎藤...ごめん...」
洸は斎藤に泣きながら抱いた
「洸お坊ちゃま?良くお聞きくださいね。───俺は。これが間違った選択とは思いません。洸お坊ちゃまは正しい選択に出逢えたのです。これから先何があるか分かりません。ここで失敗してしまったと言うことはこれから先、素敵な出会いがあると言う予兆なのでは無いでしょうか?だから...沢山笑いましょう。悲しい時ほど笑って時に沢山泣いて。ゆっくり成長していけば良いのです。洸お坊ちゃまならきっと大丈夫ですよ。」
洸「...。斎藤..ありがと!俺頑張る。もう逃げないぞ!」
「...(クスッ)はい。その意気です!」
ガチャ(
「ただいまー!」
紫「あらおかえりなさい、洸」
「ん、ただいま!父さんは?」
「秀春さんは書斎でお仕事してるわよ(ニコ)」
「わかった」
ガチャ..(
「と、父さん?ちょっと話がある..」
「あ...あぁ...。何だ..?」
「「......。」」
「いや...。待て。もういい。話すことは分かってる。全部俺が悪いのも分かってるから...だからそんな顔をしないでくれ...。俺は最低な事をした..それは何をしたって免れない事実だ..。すまなかった洸...それで済むような話ではないのは分かってる...。本当にすまなかった...。」
「...父さん...俺悲しかったよ..。でもな父さんが離れる方がもっと悲しいから..。もっと父さんと遊びたいし暮らしたいしかぁさんと笑って暮らしてたい。だからもうこんな生活なんか嫌だ。」
「...。あぁ...分かってる...。」
「父さん。これから先もちゃんとパパしてくれるなら...許す...。」
「.........は......?」
「..父さんが..俺にいっぱい買ってくれたり..母さんと出かけたり斎藤に優しくしてくれたりしてくれるなら、約束守ってくれるなら!!許す!!」
「...っ!!」
秀春は思わず涙を流してしまった───
「何泣いてんだ...っ。父さんだろ!俺泣いてないよ...!」
「泣いてねぇよ...っむしろお前が1番泣いてんだろっ(ニカッ)」
「へへ!俺強くなったから泣かねーし!」
「...ありがとうな洸。俺は幸せもんだ!!」
それから時が経ち現在の洸は、恋人も出来今では逞しくなりあの頃のことは全て忘れて生まれ変わったのでした───。
END‥‥‥。
※個々の設定とは異なりますので実際の創作物とは全くの別設定です!
【作者コメント】
随分年をまたいで投稿したなとは思いましたが暇つぶしに見て頂けたらなと思っております...(笑)
自身の都合により読者様を待たせしてしまったこと、心よりお詫び致します
この小説の設定は私のオリキャラと友人のオリキャラの人物なので小説化出来て本当に良かったです!投稿しようしようと思っていながらこのサイトに顔を出せず終いでずっとこの章が眠っているままでした〜
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