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「こんなもんか」
数時間かけてやっと掃除が終わった。初日と比べると相当俺の技術は上がり、瑞希のようにはいかずとも良い感じにピカピカに仕上がった。
やっぱり俺は何でも出来る男だな!と自画自賛しながら掃除用具を片付けていく途中でやり忘れた場所があることを思い出す。
瑞希曰く「見えないところも丁寧に」が大切らしい。ベッドの下だって例外ではないだろうと、俺は早速ほうきを潜らせる。するとほうきの先に何かが当たった感触がした。
「何だこれ........んっ!?」
手を伸ばして取ってみるとそれは『ツンデレお嬢様のわがままな性交☆』というバカっぽいタイトルが書かれた、いわゆるAVというものだった。パッケージにはM字開脚をしたショートカットでツリ目の生意気そうな女が写っている。
「......っ!!」
そういうものに慣れてない俺はすぐさまベッドの下に戻したが、その拍子に一枚の写真が床に落ちた。きっとAVと重ねて置いていたのだろうそれも元に戻そうと拾った瞬間、俺にさらなる衝撃が走る。
「え......俺......?」
そう。俺。中学生時代の俺がそこに写っていたのだ。
.......え?何?どういうことだ?何で俺?
頭の中は疑問で埋め尽くされて、何が何だか分からない。
たまたまだ。そう!偶然だ!と自分に言い聞かせて写真を破って、俺は賢斗の自室を後にした。
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