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「修弥......」
「ぁ......」
賢斗は俺の首筋に吸い付いてくる。この数日で何度もキスをされたが、賢斗は絶対に唇にはしてこなかった。こんな非常識なことをしてくるのに、そこだけはこだわりがあるらしい。
「好きだ、修弥」
「......俺は、嫌いだ......」
俺のことを好きだと囁く賢斗に身体を預け、しかしあくまで俺は嫌いだと主張する。
「......うん。わかってる」
そんなずるい俺に、賢斗は笑いかけるだけだった。
賢斗が俺のベルトに手をかける頃には、俺の自身は反応していて、それを見た賢斗が指でなぞりながら、耳元で囁く。
「可愛い」
「......っ、うるさ」
「わー、賢斗様が執事とイチャついてる」
「!?」
突然聞こえた声に驚き、俺は固まる。
こんなところ誰かに見られるなんて非常にまずい。
俺の心臓はバクバクとうるさく、額には冷汗が伝う。しかし目の前の賢斗はドアの方を見て、ダルそうに口を開いた。
「おい凌真(りょうま)、邪魔すんなよ」
「えー、それが久しぶりに家に帰ってきた弟に言うこと?」
え?凌真?
部屋に入ってきた人間が賢斗の弟の凌真だとわかり安心する。いや、凌真でもまずいものはまずいが、他のやつよりは幾分かましだった。
ドアの方を振り返ると目が合った凌真が、凌真特有の無気力な喋り方ともに、ひらひらと手を振ってきた。
「修弥、やっほー。一ヶ月ぶりくらい?」
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