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「いってえ......」
「兄貴がキモいのが悪い。まじ鳥肌たったわー」
逃げた修弥に踏まれた足の痛みに顔をしかめていると、凌真が呆れたような声を出す。兄に対して容赦がない弟に、俺は眉をひそめた。
「まだ手出してないだけ良いだろ」
「まあ、手が早い兄貴にしては頑張ってるよねー」
「お前、それ修弥には言うなよ。俺だって一応反省してんだから」
「うん。修弥が音信不通になってから、兄貴の女遊びが激しくなって昼夜問わず女を抱いてたことなんて、言わない言わない」
信じられないほどの棒読みで、親切ご丁寧な説明をわざわざしてくるあたり、俺の弟は結構いい性格をしていると思う。
なんだか信用できなくて疑いの目を向ければ、凌真は肩をすくめて言う。
「本当に言わないって。そもそも、修弥と下ネタなんてしないし」
「......修弥ってそんなに耐性ないのか?」
「さー?まあでも、あの感じだと授業で習ったことしか知らないんじゃない?」
「.......だよなぁ」
まだ触れるだけのキスしかしてないのに顔を真っ赤にしてトロンとした目をするし、抜き合いっこしたときなんか挿れられてんのかってくらい喘ぐし、あれ以上のことをしたら本当に壊れてしまいそうだ。
でも、いちいち可愛い反応をする修弥のせいで、俺の我慢も限界に近づいてるわけで......。
「あー、抱きてえ......」
頭を抱えてそう呟いた俺に、凌真は「やっぱ変態だー」と引き気味に声を出した。
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