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その後、瑞希に洗浄の仕方やら道具の使い方やらを一通り教わった。
......教わったが出来る気がしない。
まず尻の中を自分で洗うなんて無理だ。ウォッシュレットで簡単に出来るよ、なんて言われても無視なもんは無理。
「おい、修弥。俺といるのに何ぼーっとしてんだ」
「い、いひゃい」
ずっとバカなことばかり考えていると、隣に座る賢斗に頬を伸ばされ、俺は涙目で睨みつける。賢斗はそんな睨みなんて御構い無しに、俺の肩に顔を埋めてきた。
「ちょっ、くすぐったい」
「あー......両手で抱きしめてぇ」
「......悪かったな。俺のせいで怪我させて」
罪悪感から少し低めの声が出てしまい、賢斗は慌てたように顔を上げる。
「違うって。そういう意味じゃねえよ。お前に怪我がなくて良かったと思ってるし」
「......」
なんでいちいち格好いいことを言うかな、この男は。
俺は自分の顔が熱くなったのを感じて、顔を背けた。
「何赤くなってんだよ。可愛いやつ」
「なっ......ん」
あっという間に唇を奪われ、そして離れる。それに物足りなさを感じるなんて、俺はなんて欲張りな人間なのだろう。
あんなに無理だと思っていた行為も、こんなキスだけで、頑張ってやってもいいかなと思ってしまうなんて、本当にどうしようもない。
「なあ......」
「ん?どうした?」
「......俺、頑張る」
俺はそれだけ言って立ち上がった。いきなりの行動に、賢斗は首を傾げる。
「修弥?」
「明日学校だしもう寝る」
「ああ......おやすみ」
「うん」
あと二週間ちょっと。賢斗の腕が完治するまでに、俺は賢斗を受け入れる準備をすることに決めた。
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